カルロと暮らした日々

14歳で旅立った家族カルロのことをぼちぼちと。

第153話・ある監督の記録(コミックス収録時・フィルムは二つあった)


先日、国会図書館に行く機会があったので古い少年チャンピオンを出してもらってコピーしてきました。
「ある監督の記録」と「緑柱石(後編)」の二つです。
「緑柱石(前編)」は以前にコピーしてもらってるのでそちらは後日また書きます。


「ある監督の記録」はチャンピオン掲載時にロボトミー手術を賞賛するような記述があって秋田書店と手塚先生の連名で新聞にお詫び広告を出す騒ぎがあったと聞いてますが、読んでみると…まぁ、取りようによってはそうなってしまうのかなぁって思う箇所が確かにありましたね。
主な変更点は以下のようになってます。


・病名が脳性マヒ →デルマトミージス
・患者のキャラデザが変更
・手術方法、ロボトミー手術 →癌切除手術


患者が治って映画の上映会をやって医師会がそれを認めないと言うオチそのものは変わってないのですが、病名や手術方法が変更になっているせいか少しだけ印象が違って見えましたね。
掲載当時より少し前って実際にロボトミー手術って行われていたらしいのですが、色々と問題があってされなくなったそうなのでやっぱり問題視されたんでしょうね。
読んで思ったのはロボトミー手術を病気を治す手段として選んだだけなんですが、結果的にそう見えてしまったんでしょうね。



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