カルロと暮らした日々

14歳で旅立った家族カルロのことをぼちぼちと。

近い


カルロの月命日が近づくにしたがってまた悲しくなってきます。
あまり泣いてるのもどうかと思うからなるべく泣かないようにはしてるつもりなんですが、ふとしたきっかけで
カルロのことを思うと涙が溢れてきます……。
あれ程寒かった今年の冬もカルロが旅立ってからゆっくりと季節が移り変わって桜の季節になっています。
カルロと歩いていた散歩コースには桜並木があって、桜が咲くと上を見ながらゆっくり歩くのが好きでした。
カルロは桜に興味があるのか無いのかわからなかったけど、私が「ほら?カル、桜咲いてるよ」と上を指さすと
その方角を見てました。
散歩の時はとにかく私はカルロによく話しかけてました。
暑ければ「暑いよ、姉ちゃん暑いから散歩早めに終わらせようか?」とか寒ければ寒いで「寒いよ」と夏と同じこと言ってました。
その度にカルロは「ん?」と言う感じで私を見てましたね。
傍から見たら犬に話しかけてる変なヤツ何でしょうけど、私は散歩の時にカルロに話しかけるのが楽しくて仕方なかったんです。
たとえしゃべることの出来ないカルロでも私には表情を見ただけでわかっていた…はずでした。
でもカルロが寝たきりになり、夜鳴きをした時はどうして鳴いてるのかわかりませんでした……。
あの時ほど自分の無力さを悔いたことはありませんでした。
どうしてもっとカルロの気持ちがわからないのか、なんでわかってあげられないのかって本当に悔しかったです。
命日が近づくにつれ、ひと月前のことを思い出して胸が痛いです。